Ovation N769 Custom Legend 1990年代初期 フレット浮き・ナット調整・ペグ補修

ロゼッタや指板にもアバロンインレイが光り、ブリッジにも彫刻が施されたとても美しいカスタムレジェンドN769です。ご依頼はフレット浮きがあって1弦がフレットの間に引っかかってしまう状態の修正です。。他に割れたペグノブの補修と1.2弦のみナットの弦高調整となりました。

フレットエンドに浮きがあって引っかかってしまう状態。特に3フレットなのでテンション的に引っかかりやすいようです。

指板には永年の使用で汚れが溜まっています。

溜まった汚れは固まっていますので削ぎ落としていきます。

フレットエンドをハンマーで修正していきますが浮きが治まりません。フレット自体に問題ありと判断しました。

フレットを抜く事にしました。フィンガーボードの割れや欠けを防ぐためにフレットを外す前にたっぷりとレモンオイルを与えます。

フレットを温めるのも割れや欠けを防ぐために重要です。このようにハンダごてで温めながらフレットを抜いていきます。

フレット溝に残る木屑等をきれいに取り除きます。

さて問題のフレットエンド。バインディングに乗る部分の処理が良くありません。ファクトリーでのフレットですが残念な状態です。他のフレットもあまり処理はよくないですが弾けない事は無いのでリフレット時に全体の修正を行えば良いと思いますとオーナー様にお伝えしました。

フレット浮きを防ぐ為カット部をヤスリでキレイに仕上げます。

フィンガーボードのラジアスを調べます。

Rにあわせてプレスしてフレット浮きも出にくいように処理します。

問題箇所のフレットエンドに隙間は無くなりました。

1箇所だけペグノブが割れています。崩壊しそうなので修正します。

ボンドを隙間に流し込みます。

余分なボンドを削ぎ落とします。

サンディングして仕上げます。

これで崩壊は防げました。

1.2弦だけナット弦高が高い状態です。3フレットを押さえて1フレット上にできる隙間ギリギリまでナットの弦高調整をします。

弦を逃がしながら弦溝角度調整しながら弦高を下げます。

全体をチェックしてリペア完了です。弦の引っかかりも無くなりストレス無く弾けるようになりました。