MORRIS S-107 ブリッジ再接着

MORRISのフィンガーピッキングギターS-107のブリッジ剥がれのリペアです。MORRISのフラッグシップモデルともいえるクラスでヘッドにはアバロンインレイが装飾されています。

上質なエボニー指板にもインレイが装飾されています。

問題のブリッジ。特殊な形のやや大きめなブリッジです。

テンションに耐え切れず剥がれかけたブリッジ。このギターのブレーシングはダブルXブレーシングなのでしっかりしすぎているといいますかトップ板の隆起が起こらずブリッジ剥がれの現象が起こったと考えられます。

弦を張った状態だと、かなりの浮きが確認できます。

割れを防ぐためブリッジを剥がす前に数日かけてブリッジに水分を与えておきます。

それではブリッジを剥がしましょう。ラバーヒーターで熱を加え接着剤を溶かしていきます。

ゆっくりとパレットナイフを差し込みブリッジとトップ板を剥がしていきます。

剥がしたブリッジとトップ板は接着剤などを取り除いて底辺を整えておきます。

シリコン製のロケーティングピンで貼りあわせの位置がずれないようにブリッジを置いてニカワで接着します。

裏側にはシリコン製のプレートカウルを用意します。シリコンは接着されにくい性質のためリペアに重宝しますね。

しっかりとクランプして固着まで72時間待ちます。

クランプすると接着剤がどんどんはみ出してきますので乾く前にキレイに除去しましょう。

72時間の固着のうち48時間ほどでクランプをはずします。このままテンションをかけずに24時間まちます。

キレイにくっつきました。

リーマーでピンホールに残った接着剤を除去します。

オリジナルで装着されているピックアップB-BANDのピエゾ素子をボディから引き上げます。

弦を張ってテンションをかけてみます。ブリッジはしっかりと接着されているのが確認できます。

トラスロッドを調整したり全体をチェックしてリペア完了です。しっかりとブリッジがくっついた事により持ち込まれた時よりボリュームも大きく鳴りもよくなりました。