YAMAHA 68年製 FG-180 赤ラベル PU取付&弦高下げ
今でも人気の衰えないモデル赤ラベルのFG-180。つり鐘型トラストロッドカバーとヘッドのYAMAHA横ロゴの68年製。その魅力はさわったことのある方ならおわかりでしょうが合板なのに良く鳴るということでしょう。この個体も素晴らしいトーンでボリュームも大きく良く鳴っています。もう少しだけ弾きやすくしたいとのことでギリギリまで弦高下げとPU取付のリペア依頼です。
トラスロッドを調整してネックをまっすぐにします。
現状の弦高は6弦12フレット上で約2.8mm。
同じく1弦側の弦高は12フレット上で約2.3mm。
現状のサドル。サドルの余裕は1mm程しかありませんがギリギリまで下げていきます。
ほんのわずかだけですがサドルの底辺を削ります。
ギリギリまでサドルの高さを削ったのでテンションはほとんど無くなってしまいます。ブリッジピンホールの弦溝をサドル近くまで伸ばしてテンションを稼ぎます。
ミニルータービットで溝を滑らかに仕上げます。
ブリッジピンとブリッジピンホールが合っていませんでしたのでリーマーで拡げました。
調整後の弦高は6弦12フレット上で約2.4~2.5mm。
同じく1弦側の弦高は12フレット上で約2.0mm。わずか0.数mmの調整でもプレイヤビリティは格段に向上します。
過去に何度もPUを乗せ替えているそうです。今回のチョイスはLRバグスのM1アクティブ。
前のモデルの名残がこんなところに。
針金を使ってエンドブロックの深さを計測します。
エンドピンジャックを取り付けます。
各部チェックしてリペア完了。弦高を下げたので弾きやすくなり、ストロークでかき鳴らしたらとても気持ち良いギターですね。