Crews EG-1500C PU関係リペア サドル交換&ナット調整

クルーズのエレガットのリペアです。以前にも同じモデルをリペア&カスタマイズした事があるのですが同じようにカスタマイズを施して欲しいとの依頼です。
ピエゾ素子のver.UP、オクターブ補正を施すオフセットサドルを製作交換、またナットの弦高調整をすることになりました。

ボディはトップ・バック共にアーチ状という特殊な形状にデザインされています。

現状の弦高は6弦12フレット上で約3.3~3.4mm。ガットとはゆえ少し高い状態ですね。

同じく1弦側の弦高は12フレット上で約2.5~2.6mm。

サドルは作りが甘くサドルスロットにピッタリフィットしていません。指でさわるとグラグラ遊びがあります。

音質向上を図るためにオリジナルのピエゾ素子から新たにFISHMANのピエゾ素子をマウントします。

PUのケーブルを通す穴はサドルスロットのギリギリ端で開けられています。FISH MANがアナウンスしているスロット位置からずれてしまうため一度穴を埋めて再度、穴を開ける事にしました。

黒いブリッジですがよく見るとローズをエボニー風に黒く染めています。同じ素材のローズ材で穴を埋めます。

穴より少し大きく仕上げ接着剤を塗って打ち込みます。

余分な箇所をカットします。

キレイにサドルスロットの穴は埋まりました。

再度、適正な位置に穴を開けてPU素子をハンダ作業で取付ます。

牛骨のスラブ材からスロットにピッタリフィットするオフセットサドルを作成します。

フラットファイルで溝ピッタリになるように幅の微調整をします。

スロットピッタリのサドルが出来ました。

ここでフィンガーボードのラジアルを計測しておきます。16Rの指板ですね。

ブリッジにイントネーターを取り付けてオクターブチューニングの位置を計測します。

オリジナルのサドルから大まかにサイズを似せてカットしました。この後サドルトップを16Rに微調整します。

計測したオクターブ補正位置をサドル材に書き写し、各弦ごとにサドルの頂点を削りだしてオフセットサドルを作成します。

弦高の微調整です。バイストップを平面に計測してから余分なサドルの底辺を削っていきます。

数種類のヤスリでサドルの底辺を削りフラットに仕上げます。

サドル底辺は平面性を出す仕上げが音に影響しますのでとても大事です。

オフセットサドルの完成。

弦高は弾きやすいセッティングの6弦12フレット上で約2.3~2.4mm。

同じく1弦は12フレット上で約2.0mmくらいで調整。

ナットの微調整に入ります。

3フレットを押さえて1フレット上にできる隙間ギリギリまでナットの弦高調整をします。

ストリングリフターで弦を逃がしながら弦溝角度調整しながら弦高を下げます。

オリジナルのナットは荒削りのままですので指を傷めないようにエッジを取っていきます。

磨いて仕上げます。

ナットが仕上がりました。

フィンガーボードにたっぷりとレモンオイルで保湿成分を与えます。

オーナー様からモノ→モノ・モノに分配するYケーブルの作成も依頼がありました。持ち込まれたパッチケーブルでYケーブルを作成します。

信頼の高いカスタムオーディオジャパン製のケーブル。

Yケーブル作成には色々な作り方がありますが今回はこのズボンのようなパーツを使用します。

ケーブルにズボンを穿かすのには苦労しましたがテスターでチェックして作成完了です。

Yケーブルの完成。

全体をチェックして全工程終了です。オフセットサドルに交換したことで和音のハーモニーもきれいですし生鳴りも良くなりました。PUからアウトプットされたサウンドも向上しています。