Gibson J-45 トップ&サイド割れリペア

90年代製のJ-45です。トップとサイドに長い亀裂の割れが確認できます。永年このままだったようで割れの部分の塗装が欠けてスプルースが剥き出しになってしまっています。割れを塞いだあとにタッチアップを施します。

ボディ内部をチェックした所ブレーシングも浮いている箇所がありました。

別箇所のブレーシングの浮き部分。

軽く薄めたタイトボンドをすり込むように割れに流し込みます。

乾かないうちに濡れた布で余分なボンドを拭き取ります。

サイドのくびれ用ジグを長いハタ金を使ってクランプします。

段差をなるべくなくして平面に近づくまで何度も微調整します。このまま丸1日ボンドが乾くのを待ちます。

割れの強度と再発の予防にはパッチを使用します。スプルース材からパッチを作成しました。

クランプを使ってパッチを留めていきます。このまま24時間固着を待ちます。

ブレーシングに接着を流しこみ、すばやくジャッキアップしていきます。トップ板やバック板に負担が掛からないように外側からもやさしくクランプします。

割れはキレイに補修されブレースもしっかりとトップ板に接着されました。

サイドの割れ部分。50cmくらいの長い亀裂です。

こちらのポイントにも軽く薄めたタイトボンドをすり込むように割れに流し込みます。

乾かないうちに濡れた布で余分なボンドを拭き取ります。割れは2段にまたがっています。場所的にクランプをかけれないので段差の修正はできませんでした。

スプールクランプでサイド板をしっかりと接着していきます。クランプを締めるとボンドが溢れてきますので濡れた布で余分なボンドを拭き取っていきます。

このまま24時間固着を待ちます。

サイド奥は小さなパッチをポイントに置く事は困難ですのでホンジュラスマホガニーを板状に削りだしてボディと同じように曲げていきます。使用しているのは昔に自作したベンディングアイロン。

このように曲げました。

クランプがかけれないので強力マグネットでクランピング。

2枚目のマホ板。

このように貼っていきます。

3枚目のマホ板。

クランプ中。

ボディくびれ近くにも割れがあります。

こちらはパッチでポイント的に割れ止めしました。

塗装の段差を無くすようにサンディングします。

同じようにサイドもサンディングします。

なるべく近い色で着色します。

着色後ラッカーを盛っていきます。

2段の割れ部分はラッカーだけで盛り上げるのは時間がかかりすぎるためにラッカースティックで厚みを稼ぎます。

ラッカーを充分に乾かした後に仕上げに入ります。余分なラッカーを削り取ったあと水研ぎからコンパウンドで磨き仕上げていきます。

トップはこのように仕上がりました。

別アングルからの様子。割れ箇所はわかりますがこれでひと安心ですね。

サイドも余分なラッカーを削り取ったあと水研ぎからコンパウンドで磨き仕上げていきます。

サイドの仕上がりの様子。2段の段差も塗膜で平面になりました。

全体をチェックしてリペア完了です。ブレーシングが補修されてボディ全体で鳴っています。