Gibson ES-335 77年製 フレットすり合わせ
77年製のES-335です。少しエラの張ったヘッドが70年代の特徴ですね。
ウォルナットカラーも70年代のカラーですね。335にはビグスビーがとても似合っています。
自作したネックジグ。このツールがあると弦を張った時と同じテンションをネックに与える事が出来ます。ようするに弦を張っていなくてもネックがまっすぐになってクオリティの高いネック作業が出来るというスグレモノのツールです。
1弦12Fでビビリが発生しています。やはりミの音はよく使いますからそこのフレットの消耗が激しかったようです。低いポイントにマーキングしておきます。
低いポイントとフラットになるようにすり合わせていきます。
ストレート(真直度)を精密に測るスケールで隙間が無いかチェックします。 コピー用紙を挟んだり光をあてたりしてフレットトップの高さをあわせていきます。
フレットレベリングファイルで出来たキズを消していきます。
ヤスリから指板を守るためにマスキングテープをしてからすり合わせで出来たフレットトップの角を専用ヤスリで丸くして頂点を出していきます。
すり合わせ時の傷が深い時には#150くらいからはじめて徐々に番目をあげていきます。
#1000くらいまでペーパーで磨いてからスチールウールで磨きます。
最終的にはコンパウンド(研磨剤)を使用して磨き上げます。
すり合わせ作業は完了しました。
指板にレモンオイルを与えて保湿します。
ピカピカに光るフレットはトーンに曇りも無くサスティンも向上します。
とてもタッチの柔らかいオーナー様ですので弦高は6弦12F上で約1.75mmという低いアクションで調整できました。
なんと!同じく1弦側の弦高は12フレット上で約1.3mm。
全体をチェックしてリペア完了です。とても低いアクションに調整できてオーナー様にも喜んでいただきました。