Stafford SAD-1000 フレットすり合わせ
クロサワ楽器オリジナルブランドのStafford SAD-1000です。ビビるポイントが出てきたとの事ですのですり合わせを施すことになりました。
自作したネックジグ。このツールがあると弦を張った時と同じテンションをネックに与える事が出来ます。ようするに弦を張っていなくてもネックがまっすぐになってクオリティの高いネック作業が出来るというスグレモノのツールです。
スチール弦のギターは特によく使うプレーン弦の1・2弦の1~5フレットの消耗が激しいです。低いポイントにマーキングしておいてマーカーが消えるまでフレットトップをフラットに仕上げます。
ストレート(真直度)を精密に測るスケールで隙間が無いかチェックします。 コピー用紙を挟んだり光をあてたりしてフレットトップの高さをあわせていきます。
フレットレベリングファイルで出来たキズを消していきます。
ヤスリから指板を守るためにマスキングテープをしてからすり合わせで出来たフレットトップの角を専用ヤスリで丸くして頂点を出していきます。
すり合わせ時の傷が深い時には#150くらいからはじめて徐々に番目をあげていきます。
#1000くらいまでペーパーで磨いてからスチールウールで磨きます。
最終的にはコンパウンド(研磨剤)を使用して磨き上げます。
ピカピカに光るフレットはトーンに曇りも無くサスティンも向上します。
1・2弦の1~5フレットの消耗が激しかったポイントもすり合わせで新品のフレットの様に仕上がりました。
全体をチェックしてリペア完了です。ビビるポイントも無くなりこれでストレス無く演奏に集中する事が出来ますね。