Larrivee OM-03R ナット交換&バインディング剥れ補修

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カナダのハンドメイドギターブランドLarrivee OM-03Rです。ナット幅とナットが一致していないので製作交換とネックバインディングがローポジションとハイポジションで剥れていますので修正となりました。

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オリジナルと思われるミカルタ製ナットですがサイズがピッタリではないのです。交換していきましょう。

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当て木をかましてからハンマーで軽く叩いてナットをはずします。しかしここで問題発生です。どうにもこうにもナットが外れません。たぶん瞬間接着剤的なものでガッチガチに留められていると思われます。ネックに負担が掛かるためハンマーは中止します。

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それではルーターでナットを崩しとっていきます。

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いくらか崩したあとニッパーですべて除去します。

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ナットスロットに付着している接着剤の残りをマイクロノミで除去します。

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Nut Seating Filesのギブソン用でナットスロットの微調整。

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ナットスロットが仕上がりました。

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ナット材にはTasqをご指定頂きましたのでブランク材から加工していきます。

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フラットファイルで幅ピッタリに仕上げていきます。

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スロットピッタリに厚み調整完了です。

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おおまかなサイズにカットしていきます。

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大体の形状が出来てきました。

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オリジナルナットから6弦と1弦のポイントを書き写しておきました。それを元にナットの弦間隔を割り出します。

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ここでバインディングの補修に入ります。1フレットの両サイドが剥れています。

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バインディング専用接着剤を使用します。ゴムやクランプが接着されないようにシリコンペーパーで養生しておきます。

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ネックエンド付近のバインディング剥れの様子。

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専用接着剤を塗ります。

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クランプして24時間待ちます。

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弦溝の微調整をした後、仕上げにナットを磨きます。

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ナットが完成しました。

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全体をチェックしてリペア完了です。森の国カナダのギターはなんだか雰囲気がありますね。