Martin OM-18GE ボディトップ打痕修正タッチアップ

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1930年代のMartinは黄金期といわれていて、そのスタイルを忠実に再現した「ゴールデン・エラ」シリーズのOM-18GEです。LIVE中のアクシデントでトップに傷が入ってしまったとの事。出来るだけ目立たなくさせるためにタッチアップ塗装を施します。

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オリジナルと同じくバンジョーペグ仕様です。

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さて傷のチェックから。2ヶ所は打痕で少しへこんでしまっています。

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引っかき傷の部分。写真と違い、実際にはかなり目立っています。とても高価なモデルですのでこのままでは悲しい状態ですね。

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さて修復作業の開始。まずは打痕からです。湿気と高熱で凹みを少しだけですが蘇らせます。

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少しだけ蘇ったへこみ部分。塗装の細かなひび割れも少し馴染みました。

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あとはラッカーを厚塗りしていきます。盛っていくといった感じですね。

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数日掛けてラッカーを充分に乾かした後に仕上げに入ります。

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引っかき傷の部分も同じように仕上げます。

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水研ぎに入りました。サンドペーパーの番数を上げて滑らかにしていきます。

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水研ぎは#2000まで。このギターのフィニッシュはとてもキレイな状態ですのでもっと磨きます。ポリッシングペーパーの#8000まで磨きあげます。

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最後はコンパウンドでピカピカに仕上げます。

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ポリッシュで最後の磨き作業。

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パッと見ただけでは打痕は無かったかのように仕上がりました。

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写真では元の傷も確認できません。

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各部チェツクしてリペア完了です。細部の造り等さすがのゴールデンエラですね。とても上質なトーンのギターでした。