Fender Japan ストラトキャスター フレットすり合わせ
友人で全国をLIVE行脚しているシンガーAsia Sun Rise氏から早急にネックの調子を見てほしいとの依頼。 翌日には使用するとのことで本人立会いのもとすり合わせをすることになりました。 まずはボルトオンネックをはずします。
ネックがはずれました。
デットポイントにマーカーを入れてそこを中心に削っていきます。 メイプル指板ですが指板面の塗装は剥がれていて再塗装もしないのでまだマスキングはしていません。
ストレート(真直度)を精密に測るスケールで隙間が無いかチェックします。 コピー用紙を挟んだり光をあてたりしてフレットトップの高さをあわせていきます。
削った傷を消していくためフレットトップを軽くサンディングします。
1度スチール粉を掃除しましょう。
ヤスリから指板を守るためにマスキングテープをしてからフレットトップの角を専用ヤスリで丸くしていきます。
これはフレット端のバリを取るのに使用する専用ヤスリです。 すり合わせなのであまりバリはありませんがここをキレイに処理しておかないと演奏時引っかかりを感じます。
ペンシルサンダーも使いながらフレットエンド部を滑らかにしていきます。
フレットエンド部の処理が終わったらフレットトップをひたすら磨いていきます。 すり合わせ時の傷が深い時には#150くらいからはじめて徐々に番目をあげていきます。 #1000くらいまでペーパーで磨いてからスチールウールで磨きます。
最終的にはコンパウンド(研磨剤)を使用して磨き上げます。
ピッカピカになったフレットは見た目だけでなく音もくすみが無くなりサスティーンも改善します。
本人立会いのリペアですから弦高などは好み通りに微調整できました。 生まれ変わったギターのトーンに笑顔がこぼれる瞬間ですね。