YAMAHA LA-18J サドル作成交換

94年から02年まで製作されたYAMAHAのLA-18Jです。オール単板ボディでなかなかのトーンで鳴っています。現状はサドルが低すぎてバズっているのでサドルを作成交換となりました。

現状の弦高は6弦12フレット上で約1.8mm。これではストロークしたらビビッてしまいますね。

同じく1弦側の弦高は12フレット上で約1.5mm。

サドルは一般的にギブソンタイプが幅広で3.5mm程の材料を使いますがこのギターのサドルスロットは通常のよりも幅広の4.0mm以上で作られています。オーバーサイズのサドルスラブ材から作成していきます。

フラットファイルで溝ピッタリになるように幅の微調整をします。

スロットピッタリのサドルが出来ました。

ここでフィンガーボードのラジアルを計測しておきます。

フィンガーボードのラジアルと同じRでサドルトップを仕上げます。

サドルトップは滑らかになるように磨いておきます。

弦高の微調整です。バイストップを平面に計測してから余分なサドルの底辺を削っていきます。

数種類のヤスリでサドルの底辺を削りフラットに仕上げます。

サドル底辺は平面性を出す仕上げが音に影響しますのでとても大事です。この後もフラットファイルで微調整をして仕上げます。

サドルの完成。

微調整を繰り返して弦高は6弦12F上で約2.5mm。ストロークしてもバズらないようになるべく低いセッティングに調整しました。

1弦12Fの弦高は約2.1mmで調整。

フィンガーボードが乾いていたのでレモンオイルで保湿&クリーニング。

全体をチェックして完了です。マホガニーらしく甘いトーンで鳴っています。弦高調整後はバズらなくなってストレス無く演奏に集中できるようになりました。