Burny Les Paul Custom Model フレットすり合わせ&ボディ木材追加加工
バーニーのレスポールカスタムモデルです。シグネイチャーモデルとの事でフロイトローズがファクトリーで取り付けられています。ビビるポイントがあるのでフレットすり合わせとアームアップしないように木材を追加するリペアとなりました。
ハイフレットでビビりが発生しています。よく使うフレットの消耗が激しかったようです。低いポイントにマーキングしておきます。
自作したネックジグ。このツールがあると弦を張った時と同じテンションをネックに与える事が出来ます。ようするに弦を張っていなくてもネックがまっすぐになってクオリティの高いネック作業が出来るというスグレモノのツールです。
低いポイントとフラットになるようにすり合わせていきます。
ストレート(真直度)を精密に測るスケールで隙間が無いかチェックします。 コピー用紙を挟んだり光をあてたりしてフレットトップの高さをあわせていきます。
フレットレベリングファイルで出来たキズを消していきます。
ヤスリから指板を守るためにマスキングテープをしてからすり合わせで出来たフレットトップの角を専用ヤスリで丸くして頂点を出していきます。
すり合わせ時の傷が深い時には#150くらいからはじめて徐々に番目をあげていきます。
#1000くらいまでペーパーで磨いてからスチールウールで磨きます。
最終的にはコンパウンド(研磨剤)を使用して磨き上げます。
ボディプロテクト板をはずします。これですり合わせ作業は完了です。
割り箸のような木材をつっかえ棒としてフロイトローズのアームアップ防止に使用しています。なるほどこれでアームアップしないですね。もう少ししっかりとした木材に変更をご依頼いただきました。
蚤で木材を除去します。
付着している接着剤の残りをヤスリなどで除去します。
木材を切り出しました。
タイトボンドで接着します。
接着後の様子。
ブリッジユニットを取り付けるとこのような感じに。アームアップはまったくしないようになりました。
久しぶりにフロイトローズに弦を張りました。このタイプは弦のボールエンドをカットして装着して弦を張ります。
全体をチェックしてリペア完了です。ハードウェアもくすみが出たりして来ていい感じにヴィンテージ感が漂っています。カッコ良いロックギターでした。