Fender USA Jazz Bass 2000年製 フレットすり合わせ&セットアップ

DSCF6175

2000年製のジャズベースです。少し元起き気味でハイフレットで音詰まりが発生しています。すり合わせでフレットトップをストレートに持っていきます。

DSCF6176

ネックを外さずに調整できるのは作業性が格段にアップしますので専用のレンチでトラスロッドを調整します。このレンチはオーナー様からお借りしました。

DSCF6177

バズるポイントにマーキングしておきます。

DSCF6178

自作したネックジグ。このツールがあると弦を張った時と同じテンションをネックに与える事が出来ます。ようするに弦を張っていなくてもネックがまっすぐになってクオリティの高いネック作業が出来るというスグレモノのツールです。

DSCF6179

マーキングしておいたポイントを中心にフレットトップをフラットに仕上げます。

DSCF6180

フレットレベリングファイルで出来たキズを消していきます。

DSCF6181

ここで鉄粉をキレイに吸い取ってクリーニングします。

DSCF6183

ヤスリから指板を守るためにマスキングテープをしてからすり合わせで出来たフレットトップの角を専用ヤスリで丸くして頂点を出していきます。

DSCF6184

すり合わせ時の傷が深い時には#150くらいからはじめて徐々に番目をあげていきます。

DSCF6185

#1000くらいまでペーパーで磨いてからスチールウールで磨きます。

DSCF6186

最終的にはコンパウンド(研磨剤)を使用して磨き上げます。

DSCF6187

 レモンオイルでローズ指板を保湿&簡単クリーニング。

DSCF6197

ピカピカに光るフレットはトーンに曇りも無くサスティンも向上します。

DSCF6188

元起き気味のためネック仕込み角度が足りないようです。シムを入れて微調整します。

DSCF6190

0.07mmの紙を2枚入れることにしました。

DSCF6191

ネックを取り付けます。

DSCF6192

弦高調整をするためにフィンガーボードのRを測定します。このギターのフィンガーボードエンドは9.5Rと判明。

DSCF6193

同じく9.5Rのゲージを使ってブリッジ弦高調整します。Rの強いネックは実際の弾いた感覚で2~3弦の高さは微調整します。

DSCF6194

弦高はオーナー様ご希望の12F上で6弦側、約2.5mmに調整しました。

DSCF6195

同じく12F上の1弦側は約2.0mmに調整。

DSCF6196

 全体をチェックしてリペア完了です。ハイフレットの詰まりも解消し、サスティンも向上して快適に弾けるようになりました。