Martin 000-28 カスタム 01年製 ナット&サドル弦高調整

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クロサワ楽器が企画オーダーしたカスタムモデル000-28の弦高調整依頼です。オーナー様はフィンガーピッカーでとても低いアクションをご希望です。

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まずは現状のセッティングをチェックしていきます。弦高は6弦12フレット上で約3.25mm。少し高めですね。

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同じく1弦側では約2..5mm。

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サドル底辺の加工です。バイスのトップの平面性も忘れずチェックします。

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数種類のヤスリでサドルの底辺を削りフラットに仕上げます。

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サドル底辺は平面性もさることながら直角になるように気をつけます。

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何度も弦を張ってチェックしながらギリギリのポイントまでこの作業を繰り返します。

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ブリッジにブリッジピン角度がほとんど切ってない状態ですのでテンション確保のために弦誘角度溝を切り込みます。

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ミニソーでサドルスロット近くまで溝を切っていきます。

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サダルの高さを削って弦高を低くしましたが弦誘角度溝を切り込みテンションは稼げました。

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ナット溝弦高角度調整を施します。3フレットを押えた時に出来る1フレットと弦との間隔をギリギリまで狭めます。

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ストリングリフターで弦を逃がしながら弦高角度微調整を行っていきます。

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最終的に微調を繰り返して弦高は6弦12F上で約1.8mm。

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1弦12Fの弦高は約1.5mmまで下げれました。

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全体をチェックしてリペア完了です。ピックでストロークしたら弦がビビッて演奏できないくらいの弦高ですがフィンガーピッカー向けならではの微調整でした。