Fender C/S Telecaster Relic LPB フレットすり合わせ&ナット作成
タイムマシンシリーズのLPBテレ。フレットの磨耗でバズるポイントが多い状態です。あわせてナットも作成交換となりました。
トラスロッド調整。さすがのC/S製ですね。ネックデイトのスタンプも60年代の記入式でスタンプサイズまでこだわっています。
バズるポイントにマーキングしておきます。
マーキングしておいたポイントを中心にフレットトップをフラットに仕上げます。
フレットレベリングファイルで出来たキズを消していきます。
すり合わせで出来たフレットトップの角を専用ヤスリで丸くして頂点を出していきます。
すり合わせ時の傷が深い時には#150くらいからはじめて徐々に番目をあげていきます。
#1000くらいまでペーパーで磨いてからスチールウールで磨きます。
最終的にコンパウンドを使用して磨き上げます。
ナットをハンマーで軽く叩きスライドさせて取り外します。
ナットスロットに付着している接着剤の残りをマイクロノミで除去します。
ヴィンテージボーン(牛骨)のスラブ材をスロットピッタリに厚み調整していきます。
ヴィンテージフェンダーはフィンガーボードもナットスロットも7.25Rですね。
きれいに底辺のR処理が出来ました。
スロットピッタリに厚み調整完了です。カットする部分を書き出しています。
おおまかなサイズにカットしていきます。
整形後のナットです。6弦側面から見た様子です。きっちりと溝に収まっているのが確認できます。
同じく1弦側。こちらもきっちりと溝に収まっているのが確認できます。この仕上げがいいトーンが生み出します。
オリジナルナットから6弦と1弦のポイントを書き写します。
専用ゲージを使用して正確な弦間隔をはじき出します。
弦溝を切っていきます。荒く削った後、弦を張って弦高の微調整をして仕上げます。
弦溝の微調整後に磨き上げて仕上げます。
ナットが完成しました。ヴィンテージボーンのこの艶と飴色がギターによく映えますね。
リフレット完了です。ピカピカになったフレットは音も粒立ちが良くなりサスティーンが向上します。
PU調整。C/SのテレはリヤPUもとても甘いトーンでした。サウンドイメージも60年代製にこだわっているようです。
アッセンブリーのクリーニング。線材もこだわりのクロスワイヤーが確認できます。
全体をチェックしてリペア完了です。LPBの60sテレ。ん~カッコイイですね。しかもサウンドはどんなジャンルでも何でもござれって感じのトーンです。芯があるとゆうかなんか暖かい感じ。Fender C/S の底力を感じました。