TAYLOR Baby Taylor Mahogany BT2 オフセットサドル作成・ブレース接着・ヘッドつき板修正

DSCF6761

3/4サイズのボディがかわいいベビー・テイラーBT2です。ブレース剥れ修正と音質向上を狙ってサドル材をヴィンテージボーン(牛骨)で作成交換、つき板の補修のリペア依頼となりました。

DSCF6762

ブレースの剥れ箇所のチェック。

DSCF6764

マスキングテープをパレットにしてタイトボンドを置いていきパレットナイフで隙間にすり込んでいきます。

DSCF6765

ブレーシングのクランプ作業。このまま24時間固着を待ちます。

DSCF6769

ヘッドつき板が剥れていました。このギターはつき板がプラ板製で出来ています。ヘッドに直接ブラックで着色されていましたので色剥げ部分にブラックを塗っていきます。

DSCF6766

接着剤を塗布します。

DSCF6768

クランプ作業。

DSCF6776

ヘッドの補修完了です。

DSCF6770

オリジナルのサドル材は人工素材のタイプ。音質向上を図る為にヴィンテージボーン(牛骨)スラブ材からサドルを作成していきます。

DSCF6772

フラットファイルで溝ピッタリになるように幅の微調整をします。

DSCF6771

スロットピッタリのサドルが出来ました。

DSCF6777

ここでフィンガーボードのラジアルを計測しておきます。

DSCF6780

イントネーターを使ってオクターブチューニングの位置を計測します。

DSCF6781

ルーターでおおまかにカット。

DSCF6783

フィンガーボードと同じRでサドルトップを仕上げます。

DSCF6784

計測したオクターブ補正位置をサドル材に書き写し、各弦ごとにサドルの頂点を削りだしてオフセットサドルを作成します。

DSCF6785

オクターブの調整が出来ましたら磨いていきます。

DSCF6786

弦高はサドル底辺の加工で微調整します。長年のノウハウから弦高下げの分を算出してサドルの底辺を削り取っていきます。

DSCF6790

オフセットサドル(オクターブチューニング補正サドル)の完成です。

DSCF6787

最終的に弦高は6弦12F上で約2.5mm。

DSCF6788

同じく1弦側の弦高は12フレット上で約2.0mm。

DSCF6789

全体をチェックしてリペア完了です。マホガニートップボディのギターはサスティンが少ないのですがサドル材変更でレスポンスも良くなりサスティンも伸びました。ブルージーなかわいいギター。どこにでも持って行きたくなりますね。