RYOJI MATSUOKA M65 PU取付・ブリッジリシェイプ・ナット&サドル弦高調整
日本のガットギター界には個人製作者から有名ブランドまで数多くありますが、比較的普及帯のイメージのある松岡良治のM65です。PU取付のご依頼と共に弦高調整で弦高を下げる事になりました。
12mmドリルビットでエンドピンジャック穴を開けていきます。
12mmストレートリーマーでバリ取りします。
現状のサドル周り。
適正な位置に穴を開けてPU素子を取付ます。
ピックアップはFISHMANのMatrix Infinity。
コントロールユニットをサウンドホールに設置。
エンドピンジャックを取り付けます。
さて現状の弦高チェック。6弦12フレット上で約4.8mm。かなり高めですね。
同じく1弦側の弦高は12フレット上で約4.3mm。初心者なら挫折してしまいそうな高さです。
ピエゾセンサーの厚み分も考慮してサドルを削り弦高調整をします。
バイストップの平面も揃えてサドル底辺を削っていきます。
このままのブリッジでは希望の弦高まで下げる事が出来ませんのでブリッジの高さを削り取ります。
ブリッジは塗装されているタイプですので削り取った所に塗装を施します。数日かけてラッカーを厚く塗っていきます。
数日掛けてラッカーを充分に乾かした後に仕上げに入ります。サンドペーパーの番数を上げて滑らかにしていきます。
タッチアップ完了です。
テンションを稼ぎつつギリギリまで弦工を下げれました。
ブリッジの形状を見直しましたが塗装を施したので違和感はありません。
3フレットを押さえて1フレット上にできる隙間ギリギリまでナットの弦高調整をします。
弦を逃がしながら弦溝角度調整しながら弦高を下げます。
取付依頼のあったストラップピンをネックヒールに取り付けます。まずはドリルで穴あけ加工。
しっかりと取付しました。
全体をチェックしてリペア完了です。PUを取り付けてLIVEでの取り回しは格段に良くなりました。これってとても大事な事です。これでストレス無く演奏・表現に集中できますね。