EPIPHONE JAPAN NEWPORT BASS 70年代製 ネック折れ・アッセンブリー交換

エピフォンは70年代に入って80年代頃まで日本で製作されるようになりました。クオリティの高さでも定評のあるマツモク製のニューポートベースです。ネック折れで持ち込まれましたが合わせて1PU仕様にカスタマイズもご依頼いただきました。
さてネック折れ箇所のチェック。メイプル部に割れが確認できます。

エピフォン(ギブソンスタイル)では珍しいスルーネック構造の楽器です。

気をつけながらクランプで割れの口を拡げます。

少し薄めたボンドを割れ箇所の奥深くまで注入します。いろいろな手法で隅々まで接着剤を行き渡らせます。

クランプして行くとボンドがどんどん溢れてきますので乾かないうちに拭き取ります。

クランプしてヘッドにもテンションをかけて72時間程経過を待ちます。

72時間程経過を待った後に一度、弦を張ってネックにテンションをかけます。接着不良があればこの時点で不具合が発生しますので24時間様子を見ます。

指で段差を感じないようになるまで折れ箇所をサンディングします。

数日掛けてラッカーを盛っていきます。

充分に乾かした後に仕上げに入ります。スクレーパーで削ぎ調整。

サンドペーパーの番数を上げながら滑らかにしていきます。

水研ぎ工程。

最後はコンパウンドでピカピカに仕上げました。

別アングルからの仕上りの図。

現在は2PU仕様ですがリアのみの1PU仕様にカスタムします。アッセンブリー回路のVer.UPも狙います。

キャパシタはスプラグ社のVitamin Qに。POTはCTS社の500k Aカーブ・ジャックはスイッチクラフト製・線材は抜けが良いようにベルデンををチョイス。

Japanモノですのでコントロールプレートはミリ規格です。インチ規格用にPOT取付穴をリーマーで拡げます。

簡単なシールディングを施します。

コントロールプレートの完成図。線材にはベルデンの22AWG撚線を使用しています。

プレートを取り付けて完了です。

全体をチェックしてリペア完了です。ベース弦のテンションでもネック折れ箇所は問題無いようです。メイプルボディ・ネックでとても個性的なベースでした。