YAMAHA FG280 赤ラベル ブリッジピンホール角度調整

僕自身が所有するヤマハの赤ラベルの12弦です。12弦ていう楽器はなかなか手のすることが少なく久しぶりに弾いたら不具合が・・・なんてことはありませんか?
このギターも71年製ですので経年劣化からか3弦の巻き弦だけかすかにビビリが発生していました。

この12弦のブリッジは後ろのピンホールからサドルまでの距離が長くテンションがまったく無い状態です。かろうじてサドルに乗っているのでストロークで強く弾くとビビッてしまうのですね。正確なブリッジピンホール角度調整を施してビビリをなくします。

専用のミニソーを使って弦をサドル側に引き寄せる溝を切ります。前のピンホールは浅くキツイ角度。後ろのピンホールは長くユルイ角度で溝を削ります。

ボールエンドの巻き部分が引っかからないようにミニルーターで滑らかに拡げました。

後ろのピンホールからの溝はミニルーターで最後まで仕上げると前のピンホールと干渉してしまうのでヤスリでつなぎ目を滑らかに仕上げます。

弦を張って必要なテンションがあるかチェックします。

ブリッジ後ろ側のピンホールからもテンションがついたのが写真で確認できます。

これで弾く時に無駄なストレスなく演奏に集中できますね。