T.Matsuoka M-40 P.U取付 ポジションマーク追加 ネック裏クリーニング
T.MatsuokaのガットギターにPU取付依頼です。最近はナイロン弦を歌モノで爪弾くプレイヤーも増えてきていますね。
12mmドリルでエンドピンジャック取付用の穴を開けます。
穴が開いた様子です。
インブリッジタイプのピエゾPUなのでブリッジのサドル下にケーブルを通す穴を開けます。
ピエゾセンサーがサドル溝にキッチリ収まりました。
弦を張った様子。もともと弦高が高かったのに加え、ピエゾの厚み分さらに弦高が高くなっています。
6弦12フレット上で約4.5mm。
同じく1弦側で3.2mm。
弦高を下げるためにサドルの底辺を約3.5mmほど削ります。
バイストップの平面も揃えてサドル底辺を削っていきます。
仕上げにフラットファイルも使用してサドル底辺を平面にします。
弦高はかなり下がりました。
弦高調整後は6弦12フレット上で約2.4mm。
同じく1弦側で約1.6mm。
永く使われて来たのでしょう。ネック裏が手垢?でべとべとしています。このままでは運指もままならないくらいの汚れなのでキレイにしていきましょう。
水研ぎしてネック裏をキレイにしていきます。まずは#1000のペーパーから水研ぎします。
少しずつ番数を上げて研いで行きます。
キレイになってきました。
艶も出てキレイになりました。
擦り傷などはありますがこれでプレイヤビリティに問題はないでしょう。
基本的にガットギターにサイドポジションマークは付いていません。エレキ弾きやスチール弦を弾いている方にはサイドポジションマークは欲しいですね。パール材を埋めていきましょう。フィンガーボードにルーターで穴を掘ります。
パール材をタイトボンドで接着します。
はみ出たタイトボンドは乾かないうちに濡れた布で拭き取ります。
固着後ヤスリで成形していきます。
仕上げに水研ぎします。
必要最低限な5・9・12フレットにパール材を埋めました。これでプレイヤビリティも向上しました。
各部チェックしてリペア完了です。これでステージでも活躍するギターになりました。新たな息吹を吹き込まれてギターもイキイキしていそうです。