Antonio Sanchez エレガット フレットすり合わせ&ポジションマーク追加
以前にネックヒーターリペアを施したという個体ですが月日を追うごとに少し逆反り状態になってきて弦がビビるポイントをすり合わせで修正するリペアです。
チューニング時のネックにかかるテンションをゲージで計測しておきます。
フレットレベリングファイルでビビるポイントを中心にフレットを削ってすり合わせていきます。
フレットレベリングファイルで出来たキズを消していきます。
すり合わせで出来たフレットトップの平面を円くして行きます。
紙やすりで磨いていきます。キズの深い所は#150くらいから始め#1000くらいまで段階的に磨いていきます。
スチールウールで磨いた後、コンパウンドで磨き上げてすり合わせは終了です。
基本的にガットギターのフレットボードにはサイドドット(ポジションマーク)がありません。 演奏性向上のためにサイドドットを埋め込みます。
材質はパールです。接着材で取り付けてから隙間はウッドペーストを流し込んでおきます。
ウッドペーストが固まってからヤスリ等でキレイに整形していきましょう。その後ペーパーの番数を上げて磨いていきます。
5・7・9・12フレットにパール材を埋めました。これでプレイヤビリティも向上しました。
ビビるポイントも解消してストレス無く演奏出来るようになりました。トラスロッドのないギターも少なくはないですから調子の悪いときは早めのメンテナンスをおススメします。